前を歩いていたアリスが振り向いた。
「ここらへんに催眠魔法をかけてあるわ。私達が速く行けるように」
実際さっきから兵士達が現れない。
「これをかけたのはきっとローズ。つまり・・・」
「俺らがきたことに、気付いてる?」
アリスがニッと笑って、そういうことよ、と言った。
ただ、アリスにはわからないことがあった。
ローズにとって自分達はイオンを取り返しに来た邪魔もの。
なんで自分達を屋敷に近づけようと・・・。
屋敷に近づくアリス達を、鏡から見ている人物がいた。
暗闇の中、鏡だけがぼうっと浮かんでいた。
鏡から映像が消え、ただの鏡にもどると、そこに映ったのはローズだった。
「・・・きたわねアリス」
フフッと笑ったローズは、そのまま鏡を見つめていた。
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