入ってきたのは一人の執事だった。
その執事に案内された場所は、アリスがあったほうのローズの部屋だった。
「ローズ様、失礼いたします」
中にはいると、十歳ぐらいのローズが窓辺に座って外を眺めていた。
イオンの後ろで執事が部屋をでていった。
「何かよう?」
イオンがローズに言った。
振り向かずにローズはパチンッと指を鳴らした。
ガクッ−
床に膝をついたイオンは、そのまま前に倒れ込んだ。
「私にはイオン、貴方さえいてくれれば何も要らない」
姿とは似合わず、アリスの時とは違い大人びた声で淡々と話すローズ。
「初めて貴方とあったとき、どんなことをしてでも手に入れようと思った」
窓辺からおり、イオンのもとへ近づくローズ。
隣にきたローズはしゃがみ、イオンのさらさらの髪に触れた。
「たとえそれが、人の命を奪うことでも・・・」
・



