ローズは部屋にある大きなカーテンつきのピンクのベットに腰を下ろした。
「アリスには、私が黒と白に別れたことに気付かれてはいけない」
空いている窓から風が入ってきた。
そこからは甘い薔薇の香がふわっとした。
そんな香をローズは心地よく思った。
「アリスには、私を憎く思ってもらわなくてはならない」
強く決意したような瞳をしたローズ。
「・・・そういえば、わざと捕まってまで私にあいに来るなんて、用事は何?」
ふと、思い出したローズはイオンに聞いた。
「いや、白のほうは元気かな〜って思って」
「もう一人の私には?」
「これから会う」
うんざりした感じで言うイオン。
クスッと笑ったローズは、でも、と言った。
「そろそろお姫様が助けにくるわよ?」
「知ってる。アリスは兎を追いかけるから」
イオンはふっと笑うと窓の外を見つめた。
コンコンッ−
「お迎えね・・・」
ローズが扉のほうを見つめた。
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