『いやああああ!!』 夏実は泣き叫んだ。 裕太は夏実を抱き締め、 『夏実、ごめん、ごめんな。俺のせいだ。全部俺が悪いんだ。父親失格だよ』 泣きながら何度も夏実に謝っていた。 その姿はいつもの裕太には考えられないくらい小さく見えた。 ―お前のせいだ… 心の奥底で声がする。 夏実は裕太を冷ややかな目で見た。 今は悲しみで泣き崩れている。 この姿を見ると、あの悪魔のような顔をして夏実に暴力を振るうなんて想像も出来ない。 だけど、すぐにまたあの悪魔に戻るに違いない。