夏実は凍り付いた。 仁志の体から慌てて離れた。 『―何、してるんだ?』 『―裕…』 裕太が呆然と夏実と仁志の前に立っていた。 『―裕…ゴルフは…?』 『早く終わって帰って来たんだ。夏実がいなかったからもしかしてここにいるんじゃないかって思って来たんだ』 淡々と話している。 裕太の顔が青白い。 小刻みに震えている。 『―どういうことなんだ。君達はずっと、こうして僕を騙して会っていたのか』 夏実は初めて裕太を恐いと思った。 声が普段よりもずっと低い。