彼女の嘘と俺の嘘



シバ> 今日はもう遅いからそろそろ回線を切ろうか?


『嫌だ!』


シバ> もう眠たいんじゃないの?


『眠くないもん』


シバ> こっちは眠いぞ


『明日もお話ししてくれる?』


シバ> どうかな?人生なんてなにが起こるかわからないからね。


 おれがキーで文字を打ち込んでから急に静かになった。


 聞こえてくるのは水槽のエアポンプの振動音だけ。