彼女の嘘と俺の嘘



『ごめん、ごめん……』と言ったあとクスクス笑うサキの声が聞こえてきた。


シバ> ヘッドホンつけるまで待って!


 そのときすでにおれはヘッドホンを耳に装着していた。


 そうしなければいけない環境にいたからだ。


シバ> 話しかけていいよ。もう!悪戯好きだな。弟や親に聞こえたらどうするの?


『シバの焦っている顔が目に浮かぶわ』


シバ> 意地悪!


『ハハハ……』