彼女の嘘と俺の嘘



 自分のホムペを開設したり、小説のURLを掲示板に貼ったり、他にもっと有効的な宣伝方法はあるけれど、そこまでやる必要はないと思っていた。


 小説家になるなんて夢はそう簡単に実現できるものじゃないし、面白い作品を書いていけばそのうち誰かの目に留まるはず。


 もちろん実力があれば、の話だが……。


サキ> ところでシバはいくつなの?


 サキからの質問は想定したものだった。


シバ> 高1だよ。住んでるのは雪が降るところ