今日はサキとシバ5号が約束したチャットをする日。
しかし、実際にチャットをするのはシバ1号のおれ。
葉のない落葉樹が寂しげに佇む散策路を抜け、大きな通りに面したところにあるネットカフェのB-56の個室に入っていた。
シバ5号が身を引くことを決断したあと、シバ2号、3号、4号、6号も賛同して、おれに全てを委ねることがノートに書いてあった。
ちょっと驚きながらも、とうとうこの日が来たかと思った。
おれは前日のチャットをチェックした。
前日はシバ3号が相手をしてくれたようだが、チャットのあとそれほど時間差なく、サキから2通の伝言が届けられていた。