“生きたい”という人がいるのにおれは自分の命をあまりにも粗末に扱っていた。 おれはなにをするにしても決断するという行為がこれまで欠けていた。 サキのことは気がかりだけど、彼女のことを忘れないと自分自身が未来へと繋がる第一歩を踏み出せない。 サキと別れることを決めて生まれてはじめて重要な決断ができた気がした。 気づかせてくれたのはサキ。 サキ……本当にありがとう。