彼女の嘘と俺の嘘



 氷がノズルから噴出される速度が遅くてイライラした。


 山盛りにした2つを両手に持ち、カップから氷が落ちるのを気にも留めず、有料のシャワー室へ向かう。


 冷水を浴び、頭から氷をかけた。


 狭いシャワー室でしばらくへたり込んでいると、頭に風穴が開いたみたいですっきりした。


 サキとはお別れ……だな。


 もう、おれは限界だった。


 ネットカフェのシャワー室の中でおれの葛藤は消えた。