立ち上がるとクラッと眩暈がしてよろけてしまった。
だが、あまりにも狭小な空間なので、仕切り板に両手を広げて体を支えることができた。
足元はスゥースゥー冷たい風にさらされ、天井のない仕切り板の上は暖房の暖かい空気が流れている。
インターネットが常時接続されているパソコンとDVDも観れる中型テレビが完備されたネットカフェの個室の上と下では温度差が激しく、脳がそれについてこれなかったみたいだ。
個室から出るためのドアはスライド式で、コップや食器類を頻繁に持ち歩く客のために小指一本で開け閉めが可能。
仕切り板同士の狭い空間をすり抜け、マンガ本が詰まった棚が挟む迷路のような通路を脱出するとセルフのソフトドリンクのコーナーがある。


