彼女の嘘と俺の嘘



『病院で検査とかあるし、これから先のことを考えると迷惑かけそうだから』


シバ> なるほど、大人の対応ってやつだね


『そうそう』


シバ> もし具合悪くなったらはっきり言うんだよ

『わかった』

シバ> シバはサキのことが心配です

『ありがと』

シバ> 力になってあげられなくてごめんね。自分が歯がゆいな……。

 おれが文字を打ったあと、ヘッドホンからすすり泣く声が聞こえた。


 その声は次第に大きくなり、サキは子供のように泣いてしまった。