作り話の架空の男だったとしても、ナオキには白血病という悲劇的な病名を打ち明けて気を引き、完全に頼り切っている。 サキの妄想の中でナオキに負けてしまったことに、おれは怒っているのではないか? これほどサキのことを想って毎日チャットしてるのに報われなかったことが腹立たしかったのだろうか? 自問自答は続く。 おれ自身、サキに何を期待していたのか……。 サキに何かを望んではいけなかったんだ。 その何かって? 沸騰した脳ミソがパンパンに膨らんでいくのがわかる。