彼女の嘘と俺の嘘



 サキはすぐに回線を繋げてくれた。


シバ> 待った?


『全然』


シバ> お兄さんとは仲直りできた?


『まだだよ』と言ってサキはフフフと笑う。


シバ> 責任感じるな


『シバは悪くないよ』


シバ> いつも10時からサキを独占してるからお兄さん焼き餅をやいてるのかも


『バカ兄のことは気にしないで』