タクアは


沼の方へと


走り出した。






「リリイ。



待っていてくれ。」









リリイの命日まで



あと30分。







すると


タクアの後ろで


「キャーッ!!」





ルミの悲鳴が!



振り向いたが


ルミの姿が


見当たらない。




ガサッ!!





音がする方を


見下ろすと





生い茂る


草の下が


崖になっていた。




「ルミーーっ!!!」