二人は


早足で


草をかき分け


川を渡り




魔女の家を目指した。






タクアは


焦る気持ちと共に


リリイに会える


かもしれない、


という期待に


胸を


膨らませていた。





すでに


家を出発してから


もうずいぶんと


長い時間が



たっていた。







「ハァ…ハァ…。


もうすぐよ!



あそこに沼が


見えるでしょ?



あの沼の向こうに、



『イーガの森の魔女』の


家があるの。」