友達として好き…。 そうしか思えない。 だからごめん… きっと俺は、 朱李を泣かせてしまう。 だから 早く別れを 切り出さないと……。 そう思うけど 俺は、今朱李を 手離すと崩れてしまう 気がする。 だから手離すことが 出来ないんだ。 だから 「ごめんね?」 「なんで?」 「なんでも」 俺がそう言って 抱きしめていた力を 少し強くする。 すると朱李が 俺の背中に手を回してきた。 俺たちは、 なにも言わない。