そう言えば…… なんかライブ始まる前も 話あるからとか なんとか言ってたな……。 「あぁ…… そう言えばなんか 言ってたな…。」 天井に目をやり 壁にもたれる。 その隣に零も 壁にもたれて 床を見ていた。 そして零が 話はじめる。 「俺さ…… 昔、篠坂 龍(しのざか りゅう)って言う奴と 中がよかったんだよ。 だけど あいつ…… 北海道に引っ越すことに なってさ……。」 零の顔がどんどん 暗くなっていく。 なんで零の顔が 暗くなって行くのか 俺には、 分からないよ……。