ガラリ



「遅れてすいません!!風華先生」



桐原先生は、入って来るなりそう言って土下座したのだ。風華先生は、知らん顔しながら足を組み替える。



「風華先生!!」



「もう、しつこいのよ!!私、神風先生しか興味ないの!」



ふんと言って風華先生は、違う方向に視線をやる。



少し哀れな桐原先生に、近寄って頭をよしよし撫でる。なんで、こんな事したのかはあたしは分からない。



だけど、一瞬だけあたしと桐原先生が重なったように思えたのだ。



あたしもあんな風になるかもしれない。今は、王様ゲームがあるから、一緒に居られる。



だから、いつ桐原先生みたいに嫌われるか分からないから。


同情なのかもしれない。桐原先生が、可哀想に思えて……