「キスはまた今度な?お嬢さん……」



先生は言ってあたしから離れた。



「どっか行くって事?」



「今日は、倖ちゃん居ないか……まぁ良いか、お嬢さん良かったら今から出掛けないか?」



「え?先生と?!」



「イヤなら良いよ。お嬢さんとは、一生話さないからね」



先生は、眉を下げ悲しそうに言う。あたしは、首を横に振ると先生の軍服の袖を掴んだ。



「あたし、行く!もちろん!」



「お嬢さんは、俺の誘いには断らないって信じてたよ」