「良いじゃん!あたしは、先生が大好きなんだから」



「どこが良いんだ?あいつの……他に仕事してるからか?」



「仕事?」



先生は、あたしを見ながらしまったと言う表情をして、頭をガシガシと掻いた。


「い今のは、聞き流してくれ」



怪しい。動揺し過ぎだし……



先生ってアルバイトしたら、ダメじゃなかったっけ?



見つかったら、首だよね?



「先生もしかして、アルバイト見つかったら、首?」



「まぁ、間違いなく、あいつは首だな。だから、秘密にしてくれよ?」



担任は、そう言うと地面に大の字になり寝っころがった。



「秘密にするよ!先生と王様ゲームするのが、生きがいなんだから!」



ガッツポーズをしながら担任に力説すると、担任は、プッと笑った。



別に笑わなくても良いのに……



この時は、あたしは知らなかった。担任とあたしの事を恨めしく思ってる人が居たなんて……



『二股なんて……許せない』