春の日差しが強い5月上旬。


「だりぃー」

「めんどーい」

「二人ともしゃきしゃき歩きなよ…」

「「だってー…」」


今日は国語の授業の一環で学校の近くにある公園に来てる

題材を探して俳句を作るって授業なんだけど…

二人が言ってる通りかなり面倒くさい

俳句なんか一回も作ったことないのに作れとか

こんな来慣れた公園来たってちっとも楽しくないし!!


「椿ー」

「ん?」

「何か見つけた?題材」

「題材…桜くらいしか見つかんないね」

「だよねー…あとはータンポポとか?」

「うん。それもいいね」


エリカと彬くんは来て5分も経ってないのにベンチに座ってダラダラしてる

いーのかなぁ、あれ

一句は作んないと先生、怒るぞー??


「エリカー!!彬くーん!!アタシたち、奥の方行ってくるねー!」

「お好きにー」

「行ってらっしゃーい」


来る気はさらさらないのね…


「もう!行こう、椿」

「うん」