KEEP OUT!!


「そう……」

 話し終わる頃にはずいぶんとこころは落ち着きを取り戻していて、痛みも、どことなく少し和らいでいた。

 どうしてだろう。

 まゆみさんには自然と全てを話していた。

 もうひとりで抱えきれなくなっていたせいもあるとは思う。

 でも。

 ひとりっ子だからかな。

 人生の先輩である以上に、おねぇちゃんのような存在だと、こころのどこかで感じていたのかもしれない。

 ときどきちょっと、頼りないときもあるけれど。

 なんて。

 っと、それよりも、

「ごめんなさい。こんな話されても、困りますよね? それにそろそろバイトの時間じゃ──」

 わたしも本当は一緒の時間から入る予定だったけど、さすがにお休みをもらうとしよう。

 あぁ、そういえば今日は薫叔父さん用事があるとかで、草にぃとまゆみさんとわたしの3人でしばらく店を回さなきゃいけなかったんだっけ。

 どうしよう。

 少しは楽になったし、やっぱり、

「よし!」

「はい?」

 突然、鞄をごそりごそりとし始めるまゆみさん。

「あ、あの!? まゆみさん?」

 驚いてわたしが身体を起こすと同時に、鞄から取り出されたそれは、

「あ、もしもし? 草太?」

 携帯だった。