KEEP OUT!!


「え!?」

 わたしは想いを告げた。

 本当はまだいうつもりなんてなかった。

 でも、今いわなければならなかったから。

 今じゃなければもういえないと、思ったから。

「俺……」

 不意をつかれたせいか戸惑いを隠せずにいる亮平。

 それでも、必死に言葉を探そうとしてくれていて。

 目を、そらしちゃいけない。

 逃げ出しちゃ、いけない。

 下唇をわからないように内側でかみ、窓枠より下でぎゅっ、と拳をにぎり、足の指さえも力を込めて、カレの言葉を待つ。

 どのくらいの時間が経っただろうか。

 何時間も待ったような気もしたけれど、案外数秒だったのかもしれない。

 そして───

「俺……」

 少しだけうつむき、ひとつひとつを胸の奥の方から手繰り寄せるようにして。

 けれどしっかりとした気持ちを込めて、亮平はそれらの言葉を声にしていった。

「ありがとう……ホント、本当に、うれしいよ……」

 それがうそや建て前じゃないことは、わかる。

 わたしの想いをカレはしっかりと受け止めてくれている。

 その“すき”が友人としてのそれじゃないことも、ちゃんと。

 その上で、カレは「ありがとう」という言葉を選んでくれたのだ。

 でも──

「でも──」