その日の夜。
お風呂から上がったわたしは机に向かっていた。
かっこいいこといって、本当に赤点なんて採った日には目もあてられない。
不思議と、頭の中はすっきりとしていて、わたしは黙々と勉強を続けた。
一段落ついた頃、
「んくっ……」
と椅子に座ったまま伸びをしていると、
「紗智、紗智」
窓の外から亮平の声が聞こえてきた。
こんな時間になんだろうかと思いつつ、鏡で身だしなみをチェックしてから窓を開ける。
「わり。勉強中だったか?」
パジャマ姿の亮平。
「ん。ちょうど休憩入れようと思ってたとこ」
「そっか」
まだ少し熱気を帯びた空気の中、一筋の風がわたしたちの間をすり抜ける。
見上げれば空は音もなく星が瞬いていて。
「調子はどうよ?」
やさしく笑いながら問いかけるカレ。
わたしは今の風でちょっぴり乱れた髪を直してから、
「おかげさまで。心配事を残させたくないし、ね」
「ははっ。頼むよん?」
任せといてよ、と力こぶを作ってみせる。
すると、
「んじゃ、がんばってる紗智くんにプレゼント。ほいっ」
「へ? わっ!? っと……」
カレからピンクの紙とリボンでラッピングされた物を投げ渡された。
「何? コレ」
「開けてみ」
いわれてリボンをほどき、中の物を取り出し──
「コレ、って……」
それは──


