KEEP OUT!!


 わたしたちは幼なじみで、親友で。

 それでいてライバルで同志。

 だから誰よりも相手に負けたくなくて、でも認めていて。

 他人はそんなわたしたちのことを、

「“綺麗な関係”ですね」

 と皮肉るかもしれない。

 でも、わたしたちは知っている。

 もしこれが綺麗事であったとしても、その綺麗事を実践することが何よりも難しいということを。

 手放すことや、見限ること、諦めることは簡単なのだ。

“今のままで満足”だなんて言葉で自分を誤魔化すくらいなら。

 こころの底では他人を妬んでたりするくらいなら。

 傷ついて、傷つけてもその先に手を伸ばしていきたい。

 そのことにわたしは、わたしたちは気付いたから。

「よし。じゃぁ先生方、御指導よろしくお願い致します」

 わたしたちの1歩は、誰のためでもない、自分のためにある。

「泣き言は受付けないからな」

 わたしたちの1歩は、誰のせいでもない、自分の意志で踏み出される。

「じゃぁ次は現国にいきましょうか」

 わたしたちの1歩は、自信と誇りを持ち、胸を張って生み出さなければならない。

 だってその1歩は──



──誰かのこころに足跡をつけていくのだから。