えっと。
「なんか、ごめん。とりあえず落ち着こ? 草にぃ」
「俺だって鼻から足が出るほど欲しいに決まってんだろぅよぉぉぉぉぉ……」
うん、わかったから。
ホント、ごめんなさい。
「ほら。八重ちゃんがぽかん、てなってるから、草にぃ」
簡素な室内。
男泣きする年上男性を前に固まる女子高生ふたり。
あぁ、シュール。
「って、ごまかすな!」
「ちっ。バレたか……」
テーブルをばんっ、と叩くとあっさりと泣くのを止めて再び珈琲をすする草にぃ。
ぐぬぅ。
敵は思いの外手強い様子。
「って、あぁもぅ! あまりの展開の唐突さに八重ちゃんがフリーズしちゃってるじゃない! おぉい、八重ちゃ~ん。戻ってきて~」
「ふぇっ!? あれ? ごめん」
カップを持ったまま魂が半分抜けてた八重ちゃん。
そりゃそうだ。
かと思いきや、
「確かに亮平くんのそんな写真が出回ったらそうなっちゃうよね」
「…………」
話、進めてもイイデスカ?
「まぁな」
「ややこしくなるから同意しない! 案外本気か!!」
まったくもぅ。
休憩室に移動しておいてホント良かったわよ。


