休憩室はちょっとしたダイニングキッチンのようになっていて、わりと広い。
右手奥の扉は更衣室。
ちなみに男女兼用だから入りの時間がかぶるときはどちらかがここで待機して交互に着替えるようにしてる。
その対面には2階へとつながる階段があって、上が叔父さんの居住空間になってるのだ。
ちなみのちなみにそこにもキッチンがある。
ここを建てるときに叔父さんがどうしてもとこだわったのだそうな。
手入れが大変とはいってたけれど。
それはさておき。
「ふたりともミルクと砂糖は」
「わたしは両方~」
「あ、ミルクだけで」
「かしこまりました」
慣れた手付きで珈琲を淹れていく草にぃ。
しばしブレイクタイム。
室内に豊潤な香りが漂う。
昔はよく3人で学校帰りにここでひと休みしてたっけ。
そういえば久しくそろってきてないな。
「で、本題だけど……」
半分くらいまで飲んでのどを潤してから、わたしは座り直してたずねた。
草にぃはコトン、とカップをテーブルに置くと、
「先にいっておくが、詳しいことは何もいわないからな」
こちらが深く追求する前に、そう釘を刺した。
「それって、いわゆる男の約束ってやつ?」
「ま、おまえ流にいうなら“男のヒミツ”ってやつだな」
しれっ、とした表情で再びカップを口元へ。


