銀色の月光


 ヒルはぞっとした。
 
あんな力がありながら、

カナメが自分たちと

時々行動を共にする訳が、

やっとわかった。
 

我々は、オトリなのだ。
 
他の雑多な龍は

カナメ一人がオトリになれば、

たやすく寄ってくるだろう。

けれど、大きさも破壊力も

他の者とは段違いな白龍を

狙うのには、

もっとたくさんのオトリ、

もっとわかりやすく言えば、

餌、が必要なのだ。


「カナメ……」

 
ヒルは怨みがましく呟いて、

カナメの華奢な後姿を

目で追った。






終わり


~またカナメが動き出せ
ば続きを書きます。よろ
しくお願いします。~