【短編】自分ウィキ

小山田は答えず、ボロボロの体でこちらを見つめるだけ。


「……」


「……」


一体、どの位時間が経ったろう。


私はその間ずっと死を意識してたのだけど、小山田は最後まで何もせず、いつの間にか消えてしまった。


小山田が消えるとパチパチと電気がつき始めて、そこでやっと安堵の息が漏れた。


「無事…か?」


「…一応」


しかし、汗だくだ。


私だけじゃない、三田村も汗だく。


それに喉が渇いた。けどそれを誤魔化す位に疑問が満ちている。


「あれが、呪いなの?」


怖くはあったけど、私は生きてて、何かしたと言ってもただ怖がってただけ。


三田村だって睨みつけてただけ。