「残念な知らせがある。小山田が昨日、自殺した」


担任の先生は表情を暗くしてみんなに言った。


クラスの至るところからすすり泣きが聞こえる中、私は小山田と言う人間について考えていた。


小山田とはクラスに一人はいる、ムードメイカーな女子であまり話をした事はなかった。


まぁ昨日落ちた携帯を拾ってあげて「ありがとう」「どういたしまして」位の会話はしたけれど。


だけどそれだけ。


はっきり言ってうるさいってイメージしかない。


私に悲しみは湧かなかった。