【連作】半熟騎士の日記帳 Season2

初等学校は寄宿舎を備えていないため、生徒のほとんどは、徒歩で登校していた。

アシュレイと、友人のディラムも、その中に混じっている。

アシュレイの屋敷は馬車も所持していたし、頼めば、学校まで送ってくれるに違いなかったが、それは、アシュレイ自身が拒んでいた。

特別に扱われるのは嫌いだったし、なにより、歩いていく道のりの中の小さな発見が、アシュレイは、好きだった。