アタシと王子様



目を丸くしてぶさいくな顔のまま一瞬、固まると



「キャーッ♪何それ!うらやましい!!!!いいないいな!先輩とのキス♪」



―…光に言うんじゃなかった。



「光!ちょっと!!大きな声で出さないでよ!」



光の口を両手で押さえ、これ以上騒がないように宥めた。



「もう先輩の顔なんか見たくない…」



「まぁねぇ…ファーストキスは大事だもんねぇ…」



うんうんと深く頷いて納得したような仕草をした。