次のテーブルは、最近あたしに指名を入れてくれた森田さん。 すごく真面目そうで、見た目はキャバクラに来るような人には見えないけど、同僚に連れられて来た時から週に2回は来てくれる。 少し苦手なタイプだけど、わざわざあたしの為にお金を使ってくれるお客さんだから丁寧に接客をした。 今日はいつもより忙しくはないけれど、それでもバタバタと動き回っていれば疲れてしまう。 「ふ〜。」 閉店後のフロアーでドンッとソファーに座ってみれば、横から“よいしょ”の声と共に真琴が座ってきた。