「しばらく仕事休んだら?」 「ううん、働いてる方が何も考えなくていいから仕事は行くよ。」 レンはずっと心配してくれていたけど、あたしはすぐ元の生活へと戻った。 母親が亡くなって、寂しさよりもホッとした気持ちの方が正直大きい。 多少のモヤモヤは残っているものの、やっと解放されたようで心が軽くなった。 寒さが日増しに厳しくなり、今年も残りわずかとなった。