脱ぎ散らかした服を集めて身にまとい、素顔に大きめのサングラスをかけてあたしはレンの家を後にした。
連絡先を交換していなかったので、一応名刺をベッドの上に置いておいた。
気まぐれそうなレンだけど、“連絡をくれたら嬉しいなぁ”なんて思いながらタクシーで自宅へと急ぐ。
あたしが出会った男は、どんな仕事をしてるかなんて知らないけど、普通のサラリーマンじゃない事だけは確かだ。
初めて会ったはずなのに前から知っているかのようで、レンと過ごした一夜があたしは忘れられなくなった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…