「こんばんは。」
「こんばんは。」
あたしと悟くんの間に、妙な空気が流れる。
「レンさんの家に行ってくれたみたいですね。」
「えっ?」
「レンさんが言ってました。
たぶんミユが来てくれたって。」
「そっか。
あたしだって気付いてくれたんだね。」
「ありがとうございます。」
「ううん。」
レンがあたしの訪問に気付いてくれてたのが何だか嬉しかった。
なのに、会いに来てくれないのは、あたしはどうでもいいって事なんだろうか?
悟くんに聞けばレンの事を教えてくれるだろうけど、何となく聞かないでおいた。
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