それからも、メールを送れば返事をくれる関係。




涼くんから来ることはない。





『今から焼き芋食べへん?』




珍しく涼くんからのメール。



地元の友達数人と公園で焼き芋パーティーをした。




私は


涙がいつこぼれてもおかしくないくらいに



切なくて


苦しかった。






何気なく隣に立つ涼くんを



見つめてしまう。






懐かしい匂い・・・・・・


懐かしい笑顔・・・・・・


懐かしい大きな笑い声。








友達が冷やかした。






『懐かしい2ショットやなぁ!!てかなんで別れたん?』




『あれから何年?』




『別れても友達ってええなぁ』






吹っ切れてないんだよ。



私は・・・・・・





そんな言葉に涙が出そうになる。



だけど、私は笑顔で言う。




『ええやろ~!』




もう、私の涼くんじゃないんだってわかってるけど、


いつまでも彼女気分が抜けなくて


涼くんが面白いことを言うと私まで嬉しくなったりする。





なかなか火がつかなくて、涼くんが頑張って火をおこしたときも、


なぜだか私が誇らしげな気持ちになったんだ。





すごいやろ?涼くん、みたいな。





もう、私は涼くんの過去の彼女の一人に過ぎないのに。