やっぱり『会う』って大事なこと。




電話じゃ、ちょっとの沈黙が胃をキリキリさせた。



それくらい、まだぎこちない2人だった。




だけどね・・・・・・



隣にいると


不思議なんだ。





沈黙でも


何も話さなくても


そこにいるだけで


幸せで・・・・・・



ちっとも気まずくないんだぁ。





ブランコをこいだり、髪を触ったり、月を見上げたり。



動いてる涼くんを


じっと見つめてるだけで


泣けちゃうくらいに幸せだった。






「いいなぁ、こういうのも・・・・・・いつもサッカーばっかりでごめんな」



「ううん。全然いけるで。 今日はほんまにありがとう」





涼くんがごめんって言ってくれたことが


それからの私の寂しさや辛さを乗り越えさせてくれたのかもしれない。





何を話したのかは覚えていないけど、とにかく楽しかった。



2時間くらいブランコに乗っていろんな話をした。




「また走りにくるわな。遅くにごめんな。俺、もうちょい走ってから帰るわ!」




なんて爽やかなんだろう。





黒い肌に


真っ白な歯。



笑うとすごく優しい顔になる。






私のささいな一言一言を絶対に聞き逃さずに


ちゃんと突っ込んでくれる。





さすが大阪育ち。




2人でいると笑ってばかりだった。





危ないからって私の家まで送ってくれた優しさが・・・・・・大好き。




だって、公園から私の家までは


30秒もかからない。




すぐ近くなのに・・・・・・




涼くん・・・・・・


もう止められないよ。





ほんとにほんとに


大好き過ぎて・・・・・・


苦しいくらいだよ。