引き金引いてサヨウナラ



ガタンと音がして、「ありがとうございました」という係員の声と共に、観覧車が終わりを告げる。


叶と美菜が降りると、出口で晴香と弘が待っていた。


名残惜しく感じながらも、四人は遊園地をあとにした。


帰りの電車の中で、叶が、弘や美菜と同じクラスとわかって、更に親密度が増したようだった。


晴香は一人だけ違うクラスだと嘆いていたが。




そのうち疲れが出たのか、弘と晴香は寄り添うように頭をつけて眠ってしまった。


微笑ましい光景に、叶と美菜は顔を見合わせて小さく笑った。