電話を切り、深呼吸をする。 開け放たれた窓からは、少しだけ湿っぽい風がやんわりと出入りしていた。 もうすぐ夏が来るのを、改めて感じさせるような風だった。 美菜が見つめる先には、小さな星が煌めいていた。 まだ終わりの見えない戦争。 いつ叶が出撃することになるかもわからない不安。 この先、自分に何が出来るだろうか。 叶が守ってくれている、私の世界。 私は―― 私は何を守りたいの……?