飛行機から降りた叶は、和也には目もくれず、さっさと歩き出す。 そんな叶の後ろ姿を見て、和也は小さく息を吐いた。 そして、近くにいた候補生に話し掛ける。 叶はその声を背中で感じながら、弘を想った。 晴香に何と伝えよう―― せめて何か弘のものを晴香に、と考えながら、弘と仁の報告をするために重い足を引きずって歩いた。