戦局は、五分五分だった。 相手国には、日本には存在しない軍隊というものがある。 ずっと以前から戦争の訓練をしていた軍隊と、模擬演習の域を出ない志願者たち。 資源も軍隊もない日本は、よく持ちこたえていた。 そんななか、ついに候補生に指令が下る。 『偵察』 無人飛行機に乗り、敵地近くまで行き、軍の規模を見てくるというもの。 訓練をしてすっかり精悍になった候補生たちの中から数名、その任につかされることとなった。