部屋は物音ひとつない、静かな空間になっていた。 静まり返った空気を打ち破ったのは、和也だった。 「考えすぎだ」 いつもなら空気を和らげるはずの和也の言葉だが、今は虚ろに響く。 それでも、そんなことを認めるわけにはいかなかった。 「俺たちが訓練してる間、調整が間に合うかもしれないだろ」 「そうだ。今すぐに乗るわけじゃないんだから」 叶たちは、いくつかの可能性を口にして、弘に無理矢理納得させた。 でないと、自分が感情に押し潰されてしまいそうだった。