晴香からの返信がないまま時間は過ぎて、美菜は翌日を迎えた。


弘と叶、そして晴香のことを思いながら、教室へ急ぐ。


入ってすぐに三人の姿を探した。


三人ともいないことに落胆し、仕方なく自分の席へ座る。


晴香のクラスへ行ってみようかとも思ったが、メールの返信が未だにないことから、押し掛けるようになるのは気が引けた。


周りの声が、いやにうるさくさざめいてる。


少し苛立ちながらも、聞こえてくる声に美菜の耳はその言葉を拾った。


『候補生』

『合否』

『飛行訓練』


それらの単語に、美菜は立ち上がり、近くで噂している女の子へ近づいていった。