それは弘と叶に向かっての『何で』なのか、はたまた美菜に向かっての『何で』なのか。 何で、否定してくれないの。 何で、大きな声で反対してくれないの。 恐らく皆に対しての『何で』だったのだろう。 晴香は俯き強く唇を噛むと、三人を置いて走り去ってしまった。 美菜は晴香の後を追おうとしたが、ふと二人の話をきいてみたいと思い付き、足を止めた。 弘と叶も自然と足が止まり、少し後ろにいる美菜を見つめる。 美菜は二人の足元に視線をおきながら、ゆっくりと口を開いた。 「弘も叶も、戦争へ行くの?」