「たった今、相手国から宣戦布告があったと報道された」 担任が告げたあと、しばらく無音が続いた。 担任の言葉が頭に入ってこない。 唾を飲み込む音が、やけに耳につく。 担任は黙って生徒たちの反応を見ていた。 そうすることで、自分が告げた言葉が現実のものであるかを、確かめるかのように。 「実験じゃなかったってこと?」 「ワザとだったの?」 ざわざわとした囁きが、呟きが、教室中に渦を巻く。 ひとしきりそれが続いたあと、だんだんと声は小さくなり、いつしか教室は物音一つしない空間になっていた。