私がけた箱で靴を履きながらブルーになってると、後ろから


「愛璃!!一緒に帰ろう」


って叫ぶ声が。


まさか……


振り返ると、笑顔で無邪気に手を振る優の姿があった。


こいつはノーテンキか?!


私は、またまたため息をつくと、


「ちょっと優さぁ」


って事でマネージャーによる説教開始。

でも、優は『はいはい』って言いながらスルリと話題を変えてしまうんだよね。



もぉ~~ムカつく!!



でも、そんな優との関係が一番良い気がするな。


バカやって、喧嘩して、笑って……


優と居る時が、一番楽だしね。



でも、確かにこうやって歩いてると、みんな勘違いするよね。



私が思う、『幼なじみ優』の唯一キライな所……



それは、




『優しい所』




一緒に歩いていてもさり気なく車道側を歩いてくれたり、私に何か有ったらすぐにとんで来てくれたりね。