幼なじみ 【短編】

――――ポンポン


肩に手を置かれる気配……


優??


いや、優の手を私が握り締めてる。




って事は……




恐る恐る目を開けてみた。





案の定、真っ青な顔で血を流したお化けが立っていた。




「イヤァァァァァァァァ!!!来ないで」




そう言ったまま腰が抜けてしまった。


優の手を離してしまい、完全パニックな私はそのまま後退りをした。




ヒィィィ~~



無理無理無理!!



お化けは容赦なくジリジリと迫ってくる。



泣きそうな私の前に優が立ちはだかり、


「俺の女だから、そこで止めてくれない?」


って言ってくれたの。